白内障とは?気になる原因・症状・リスク・治療方法を解説!

白内障という名前を聞いたことがあっても、具体的にどんな疾患か知らない方は多いと思います。実際にはどんな疾患なのでしょうか?

白内障とは多くの方がかかる目の病気であり、視界がかすんだり、見えづらくなる疾患です。

白内障を放置すると緑内障が発症して失明することもあり得ることから、適切な時期に治療する必要があります。

この記事では下記についてわかりやすく紹介します。

  • 白内障の症状
  • 白内障になる原因は?
  • 白内障のリスクについて
  • 白内障の治療方法

この記事を読んで、白内障についての総合的な理解を深めてください。

白内障とはどんな病気?症状は?

説明する医師

白内障とは加齢によって生じる老化の一種といえる疾患です。

80歳代以上の高齢者になるとほぼ必ずなるため老化現象という考え方もあります。

『白内障≒老化現象』

白内障の症状の特徴は目がかすむ、暗い場所で見えづらくなる、明るい場所でまぶしさを感じることです。青色系の色が判別しづらくなることも特徴です。

白内障の症状

  • 目がかすむ
  • 暗い場所が見えずらくなる
  • 明るい場所が眩しい
  • 青色系の色が判別しずらい

なぜこのような見え方になるのかというと、老化によって水晶体が濁ってしまい本来の水晶体の働きが失われるからです。

水晶体の濁りイメージ

白内障による水晶体レンズの濁り

この状態を放っておくと最悪の場合は失明の危険性もありますので早期発見が重要です。

しかし白内障は症状の進行が非常に遅いため、気づくのに遅れてしまうケースが多いのです。

視力の低下は老眼の症状とは全く別ものなので、少しでも違和感を感じるようであればすぐに検査をしてください。

定期検査を自主的に行うこともおすすめです。

年だから仕方がない、手術が怖いと見て見ぬ振りをしても進行は止まりません。

医師に状態を確認してもらいまず現状を把握すること。それからどうすべきか検討すると良いでしょう。

白内障の原因は?

眼科医

白内障の主な原因を5つ紹介します。

原因1:加齢

白内障の原因で最も多いのが加齢によるものです。

老人性白内障とも言われており、経年劣化によってガラスが濁って見えづらくなるイメージです。

80歳代ではほぼ100%の方が白内障を発症しているといわれており、ある意味では加齢による自然な現象といえます。

白内障にかかる大多数の人がこの老化が原因で発症します。

原因2:外傷

2つ目は水晶体が傷つき発症する「外傷性白内障」です。

目にボールが当たったり、スポーツで強く目を打つなどの外傷で起こり、体を動かす若い世代に多く見られます。

怪我をした直後はその症状が現れないケースもあり、10年以上経過して発覚することもあるため注意が必要です。

原因3:糖尿病

糖尿病の合併症による白内障もあります。結晶体内にソルビトールが沈着して発症します。

糖尿病が原因の白内障は、加齢による白内障よりも進行スピードが早いのが特徴です。

原因4:アトピー性皮膚炎

アトピーを持つ方に発症する白内障も知られています。

アレルギー治療のステロイド薬は長く使うと白内障のリスクが上がります。目のまわりをこすったり、叩いたりすることが原因となるケースもあります。

原因5:先天性

まれに生まれつきの先天性白内障が出ることもあります。

成長を見ながら治療・手術を検討しますが、水晶体の濁り範囲が広い場合は生後2~3週間で手術をする場合もあります。
 

白内障のリスク

白内障の治療を遅らせてもメリットはありません。

見えづらくなる目をそのままにすると、眼圧が上昇して緑内障になるリスクがあります。視野の一部が欠け、失明の可能性さえあるのです。

また緑内障になると視神経がダメージを受けて取り返しがつかないことになりかねません。

現段階では手術を受けることでしか白内障を完治することはできません。

手術をしたくないという不安から治療を先延ばしにすることは、リスクを高める結果となるため危険です。

検査を自主的に行い、白内障発見後はなるべく早く施術することをおすすめします。

白内障の治療方法は?

ベテラン医師

白内障を完治させる治療方法は手術のみとなります。残念ながら白内障を治せるサプリメントや目薬は現時点では存在しません。

たまにそういった情報も見かけますが、あくまで一時的に進行を遅らせる程度です。

サプリメント(△)

サプリメントは目全体のアンチエイジングをサポートする位置付けとして認識しておくと良いでしょう。肌のアンチエイジングのために化粧水や美容液を塗るのと同じイメージ。

唯一、加齢黄斑変性の進行抑制に効果が認められているのが栄養成分のルテインです。

目薬(△)

眼科で処方される目薬は白内障を治す効果のある薬ではありません。

よくある次の2種類の目薬は防止する・増加を抑える働きがあるものであり、白内障を治すものではないことを理解しておくと良いでしょう。

ピレノキシン製薬

水晶体が濁っていくのを防止します。

グルタチオン製薬

白内障の進行よって減少するグルタチオンを補います。グルタチオンは白内障の白内障の原因となる変質したタンパク質の増加を抑えます。

白内障手術

白内障を治すことができる唯一の方法が手術です。

白内障手術は確立された手術のため比較的安全に実施されます。手術自体は10~20分と短時間で終わります。

毎年100万人近い方が白内障手術を受けており、近年は出生数よりも白内障手術数の方が多いほどです。

昨今では白内障手術方法のバリエーションも増え、眼科によって受けられる手術内容が異なります。

超音波乳化吸引術

医師の技術力がモノを言う超音波乳化吸引術は、場合によってはレーザー治療よりも良い結果が期待できます。

できるだけ手術実績の多い医師を選ぶ方が安心と言えるでしょう。

レーザー白内障手術

最も新しい白内障手術はレーザー白内障手術と言われるもので、経験の少ない医師でも一定水準の結果が得られます。

どの医師が実績があるのかわからない場合は、レーザー白内障手術を行っているクリニックを選ぶのも良いでしょう。

術後にどんな見え方が望ましいか、医師と相談して最適な手術方法を選ぶことが重要です。

白内障のまとめ

看護師イメージ

今回は白内障についてわかりやすく紹介しました。

白内障はほとんどの方がなる疾患にもかかわらず、その原因や治療法を知らない方が多いと言えます。

サプリメントを飲めば治るとか、目薬で治るといった情報は真実ではありません。

白内障を完治できるのは白内障手術だけです。

医療技術の発展により白内障が手術で治せる疾患になったのは素晴らしいことです。

手術だからと先延ばしせず、症状を感じたらまずは医者に行って検査してもらうことが大切です。

以上、参考にしてください。

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