ICLとレーシックの違いが気になっている方は多いですよね?
両者は手術方法が全く異なっており、さまざまな違いやメリット・デメリットがあります。
患者の視力や目の状態、金銭状況によっても選ぶ施術は違ってきます。
手術を決める前の参考にしてください。
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レーシックとICLの違い
※詳しい解説は下記の項目名をクリック。
項目 | ICL | レーシック |
---|---|---|
手術の方法 | 目の中にレンズを挿入 | 角膜を削る |
可逆性の有無 | 元に戻せる | 元に戻せない |
ドライアイのリスク | あまりおこらない | 一時的に起こりやすい |
適応範囲 | 広い | 角膜が薄い方・強度近視の方は不適合 |
細かい調整 | 難しい | 可能 |
白内障手術への影響 | ほぼなし | 屈折誤差の問題はある |
見え方 | 普通によく見える | 鮮明な見え方、見え方の質が高い |
近視の戻り | ない | 年数の経過により一定割合あり |
手術の費用 | 高額:約50万~80万円 | 安い:約20万~40万円 |
施術までの期間 | レンズの取り寄せに1〜3ヵ月かかる場合あり。 | 予約が空いていればすぐ。 |
手術の方法
レーシックは角膜をレーザー照射することで角膜を削って屈折率を調整する視力回復法ですが、ICLは目の中にレンズを入れる施術です。
ICLレンズはHEMAとコラーゲンによる特殊なコラマー素材でできており、生体適合性が高く柔らかいレンズです。半永久的に目の中に入れたままでも大丈夫です。
可逆性の有無
ICLは目の中に入れたレンズを取り出せば手術前の状態に戻せます。他の病気の治療などに影響を与えません。
レーシックは角膜を削っているため元には戻せません。将来的に白内障手術を受ける場合は、度数の計算が通常と違ってくるため特殊な計算式を用います。
ドライアイのリスク
レーシックではフラップ作成の際に知覚神経が切断されるため一時的にドライアイが起こりやすいです。術後はドライアイが回復するまで点眼薬の使用が必要になります。
ICLはドライアイのリスクは少なく、使い捨てコンタクトレンズを使用していた方はICL後にドライアイの改善も期待できます。
適応範囲
ICLは強度近視をはじめ幅広い方に適応されます。レーシックは角膜が薄い方や強度近視の方は不適合となり、適応範囲は限定されます。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
適応範囲 | -6.0D ~ -18.0D | ~ -10.0D |
慎重適応の範囲 | -15.0D ~ -18.0D | -6.0D ~ -10.0D |
細かい調整
ICLはレンズの度数があらかじめ決まっているため細かい微調整はできません。
レーシックは角膜をμm(1,000分の1㎜)単位で角膜を削ることができるため、細かい微調整に向いています。ただし手術結果はもう少しアバウトなものになります。
白内障手術への影響
ICLはレンズを除去することで、ICLをしていない方と同様に白内障手術が受けられます。
レーシックも術後に白内障手術を受けることは可能です。ただしレーシックは角膜を削っているため、白内障レンズの度数計算が変わってきます(屈折誤差の問題)。最近の測定機器ではこれらが克服されつつあります。
見え方の違い
ICLは鮮明で質が高い見え方が期待できます。レーシックは普通によく見える視界が期待できます。
実際のところ、一方だけを選択して手術を受けるため両者の違いは気にならないでしょう。
近視の戻り
ICLは近視の戻りがないといわれています。
レーシックは年数の経過(5~10年)により、一定の割合で近視の戻りが生じる場合があります。
手術の費用
ICLはレンズ自体が高額なこともあって、費用はレーシックの約2倍となります。
また同じICLでも乱視の場合は乱視なしに比べると10万円ほど高くなります。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
価格 | 高額:約50万~80万円 | 安い:約20万~40万円 |
ICLやレーシックは自由診療であり、クリニックによって費用は大きく異なります。
施術までの期間
ICLはレンズの取り寄せに1~3ヵ月かかる場合があります。大手なら特殊レンズ以外はストックがあってすぐに手術が受けられるる場合もありますが、小さな眼科ではストックはないと考えてよいでしょう。
レーシックは予約が空いていればすぐにでも受けられるため便利です(コンタクトレンズ使用停止期間は除く)。
ICLとレーシックの違い まとめ
長く屈折矯正手術の代表だったレーシックですが、最近はピーク時よりも施術数は減っており、代わりに安全性が高いとされるICLを受ける方が増えてきました。
ICLは安全性をはじめメリットの多い施術ですが、費用が高額であり、目の状態によってはレーシックで問題ない場合やレーシックの方が適している方もみえます。
施術を決める際は医師と話し合ったうえでじっくり考えて決めることをおススメします。
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